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武蔵野政治塾コラム

NEW!!事務局長コラム更新!『小川淳也(立憲民主党)と山本太郎(れいわ新選組)』

 

武蔵野政治塾 事務局長

橘 民義

立憲民主党さん、あなたはどこへ行くのですか。
昨年の参議院選挙では比例区で維新の会に負けてしまって、最近では支持率もかなり
低迷していますが、反撃の糸口は見つからないようですね。
今の執行部に対する批判は巷ではかなり強いですよ。
党内はどう見ても統率力が働いているとは思えないし、それを何とかしようという声も聞こえてこないし、そのバラバラの原因になる対立軸さえ、はっきり見えてきません。
ある議員は消費税を上げろというし別の人は減税だという、原発反対の人もいれば推進の人もいる、人間関係だけしか判断材料がない人もいるし、 野党共闘も賛成、反対とバラバラだし、そういう状況にいらだつ支持者ももう半分諦めてかけて、政治に夢どころか興味さえ失ってしまっています。

それにしてもこの夏は衆議院が解散しなくて良かったですね。岸田総理がマイナンバーやご子息のスキャンダルで支持率が低下して解散できなかったのですが本当にラッキーでした。

さてさて、これからどうしますか。
これ以上指をくわえて見ていたら、ますます有権者は与党や維新の方に心が動いていきますよ。

何も良い案がないなら提案しましょうか。
新しくて若い人に交代しましょうよ。
小川淳也さんと山本太郎さんに期待しましょうよ。
え、党が違うじゃないかなどと、びっくりしないでください。
そんなもの同じ党になれば良いだけのことじゃないですか。
山本太郎さんには十分その気があると思いますよ。
むしろ 老舗の立憲のほうが、れいわ新選組と一緒にやっていく包容力を持つかどうかだけです。
新党作りますか。
いやそれは成り行きで決めれば良いと思います。
新党にするなら 「れいわ民主党」という名前がいいと思いますよ。
令和という年号には古い人はあまり危害を加えないと思います。
あ、余計なことを言ってすみません。

少し古い話ですけど社会党からは社民連ができて、自民党からは新自由クラブができたりしました。土井たか子さんのブームを頂点に、どんどん国民から支持を失った社会党はとうとう新党ブームに飲み込まれて衰退して行ってしまいました。日本新党、さきがけ、などから民主党が生まれました。

客観的に言うと立憲民主党は次の選挙で微増すれば良いぐらいで、微減するかもしれません。下手すると維新の勢いが強くてボロボロに負けるかもしれません。
今は国民がハッとするような動きをすること以外に政治を変えることはできません。面白くしましょうよ。全て政党のためではなく国民の為に。

シンガポールでは小川さんと山本さんは何を話したのでしょうかね。
党派を超えて視察に行くのは何か話したかったのでしょう。
早く武蔵野政治塾で二人に登場していただいて新しい政権構想を語っていただきたいですね。

※2人の動画はこちらからご覧ください。

(KPMG会計事務所前にて小川淳也と山本太郎が真中。右端は武蔵野政治塾事務局長)>>

NEW!!事務局長コラム更新!『シンガポールのマイナンバーカード』

 

武蔵野政治塾 事務局長

橘 民義

小川淳也と山本太郎 -この2人をトップに立憲民主党 4人, れいわ新選組 3人の皆さんと一緒に、シンガポールに行ってきました。ええ、なに、その組み合わせは、何か起こるの、と思われる方は次の号を期待してください。

※2人の動画はこちらからご覧ください。

自民党の女性議員がパリでエッフェル塔の前で撮った写真をSNSに載せるという阿呆なことをしでかして、そうでなくても国民の厳しい目で見られている政治家の海外視察がますます行きにくいご時世ですが、国会議員が全員 エコノミークラスで行くというこの旅は、全て自分の責任で出費しているので やましいところは全くないといえ、なんだか ちょっと監視されているようで、すこし晴れない気分で 飛行機に乗りました。そんな旅に同行するからだろうと言われればその通りですが、それなりの理由があるわけです。
これも次の号に書くことにいたします。

そんな具合ですから、この旅は 1日に6箇所の訪問先でヒアリングするだけではなく 議論までしてくるという ハードな内容を組んで、これでもかというぐらいの 海外視察の見本のような日程をこなしてきました。狙いは シンガポールのIT 化されたネット社会の状況で、 マイナンバーが生活のありとあらゆる所に浸透して行けばどんな世の中になるかということを、そうです 今日本がやっていることをどんどん進めていったら将来どうなるかという姿を見ることが大切だと思ったわけです。

シンガポールは世界デジタル競争 ランキングで毎年トップグループに評価されている国です。そして同時にマイナ ンバー制度も早くから 普及して生活に密着した形で取り入れられています。その仕組みは 少々複雑なのですが、ものすごく端折って簡単に表現すると次のようになります。
国民全員が出生時に個人番号( マイナンバー)を国から 振り分けられます。 15歳以上になると 全員プラスチックのカードも発行されますが、今はスマホを使う人が多くなっています。
この番号は 国民の生活や ビジネスの取引などにほとんど関与しています。
年金、税金、医療、 教育、運転免許、などの行政とのやり取りはもちろんのこと 、ビルの入居、不動産売買、 銀行口座、クレジットカードなどの 民間取引も全てこの一つのナンバーで照合が行われ、 日本のようにたくさんの番号はありません。
コロナの時は予防接種の記録、 PCR 検査の結果なども登録し、スーパーで買い物するにもマイナンバーがないと入れないようになっていました。

そうです、これがないと生活できないのです。ほぼ97%の人が使っています。
聞けば聞くほど びっくりなのですが、ここに住んでいる人はもうすでにそれに慣れてしまっていて、その便利さを楽しんでいるように見えます。 いや 楽しんでいるかどうかは その人によって違うでしょうが 、とにかく私たちが日本で電車に乗る時には Suica やPASMO を普通に使うように、この国ではマイナンバーを使用できるアプリが入っているスマホを使って、行政へのアプローチだけではなく民間の取引も、すべてサクサクとしているのです。

多分シンガポールの人でこれを不満に思ったり不自然だと思っている人は極めて少ないと思います。ものすごく 効率が良いので、いろんな経費は削減されているし、何よりも活動の時間が少なくてすみます。

さてさて、ここまで書いて、これは素晴らしいと言ってしまえば、 先日 河野太郎 デジタル大臣がシンガポールを訪問したのと同じような話になってしまいます。
考えなきゃいけないことは、本当に今日本の政府が進めて行っているスピードで走って良いのかということです。

そのように考えていくと 問題は3つに絞られてきます。
1つは今日本で起きているように 進化の途中での大きなトラブルや事故や 無駄、何よりも出てしまってはいけない情報漏洩が避けられるのか。
シンガポールでもここに至るまでには多くの困難があったことも事実です。 医療情報が大量に漏洩して 総理大臣の医療情報まで他の人の目に触れられたという話も面白く聞かされました。

2つ目は国家権力によって全てが監視されてしまうという状況になってしまう。
シンガポールはこのマイナンバーの制度以外にも国民を監視しようと思えば、いくらでもできるように、街中に監視カメラが張り巡らされています。そのことによって犯罪は極端に少ないそうですが、人々はいつも誰かに見られているという状況にあります。

3つ目は どうしてもそれについていけない人たち、シンガポールでは3%ぐらいの人ですがその手厚いケアー。これをきちっとやらないと激しい差別社会となってしまいます。

小川淳也さんも 山本太郎さんも シンガポールの街頭で撮影した動画では、「信頼できる政府じゃないとこのようなことはできない」と語っています。
皆さんはどう思われますか。(続く)

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武蔵野政治塾コラム『小出裕章さん、武蔵野市で講演』

 

                                武蔵野政治塾 事務局長

                                       橘 民義

久しぶりに小出裕章さんの講演を聞いた。
「いま、原発回帰を許さない」と言うタイトルで、主催は落合恵子さんのクレヨンハウス。

福島の事故で放出された放射能の量は広島の原爆168発分で、しかもその福島は12年経った今なお緊急事態宣言は解除されていない。一つ間違えば避難区域が東京にまで及ぶ寸前だった。
安倍総理でさえ原発を拡大することは半分あきらめていたように見えたが、岸田総理はウクライナから神風が吹いてきたという言葉のように、化石燃料の高騰を理由に再稼働・新設まで国会の論議なしに閣議決定した。小出さんは「岸田政権のでたらめ」と評した。

そして講演では他にも興味のある課題が話された。

一つは核融合。
先月アメリカエネルギー省は核融合の実験で画期的な進歩があったと言う発表をした。
私は会場で小出さんに核融合は現実的な話かと質問した。
その返事はものすごく明快だった。
「核融合はできないし、またやってはいけない。」
困難な技術に挑戦するのが技術者だが、高速増殖原型炉もんじゅが失敗したように、何兆円もかけて結局は出来ませんでしたと言う結果になってしまう。
その間何回も事故を起こす。
そもそも核融合は太陽そのもので、そのエネルギーは地球全体に降り注いでいて、それが太陽光発電、風力発電、バイオマス、すべてのもとになっている。小さい太陽を地球に作ることは必要があるのだろうか。

もう一つは、二酸化炭素。
小出さんのものすごく明確な発言にびっくりした。
私は「二酸化炭素は地球温暖化の原因だと思ってない」

小出さんの説明によると地球の大気温度の上昇は1800年代の初めごろから上昇し続けていて最近になって急に上昇しているのではない。
また二酸化炭素の排出量が急に多くなったのは第二次世界大戦後であってその前は少なかったのに、同様に地球の温度は上昇してきていた。
これを2つのグラフを見せて説明をした。
これは小出さんとしては持論なのだろうけど、だとすると国連を始め世界の国々が二酸化炭素減少に向かっている努力は全く意味のないことなのだろうか。

小出さんの講演はいつも明快で流暢だ。
感動さえよぶことが多い。
さてこの二酸化炭素の話はどうなのだろう。
皆さんはどう思いますか。>>

武蔵野政治塾コラム『劇団「椿組」』

 

                                武蔵野政治塾 事務局長

                                       橘 民義

劇団「椿組」の「潜水艦とクジラ」を見に行ってきた。

もう何年にもなるが、つまらない生活をしているのだろうと自分で感じるのは、何かを楽しみに待つということが少ない。次のイベントや会議、ちょいとした勉強や締め切り、いつも何かが目の前にあり、その消化と終了に向かってもがいている。それは残念な生活なのだと反省するばかりだが、おっとどっこい今回の新宿雑遊(劇場)での椿組の上演は子供のようにその日を待っていた。

椿組の主宰でもある外波山文明(とばやま ぶんめい)さんは時々お邪魔する新宿ゴールデン街にある「クラクラ」のオーナーでもあり、そのクラクラの名前は坂口安吾の奥さんが銀座で開いていた店の名前を拝借したらしいが、店は多くの劇団員や作家などが好んで行きつけとした。

「潜水艦とクジラ」は野坂昭如さんの原作で、そのことが私を楽しみに待たせた理由でもある。

野坂さんはもう亡くなって7年になるが、私は学生の時に追っかけをしていて、歌手野坂昭如のコンサートに潜り込み、また参議院選挙出馬の時は中野にあった選挙事務所にボランティアに飛び込んだ覚えもある。

「潜水艦とクジラと」は野坂さんの戦争童話集の中の作品で、今回の椿組の上演はそれ以外の短編も重ね合わせたような工夫を施した創作で、戦争の悲惨さと非人間的な仕打ちをペーソスとユーモアを混ぜ合わせながら少しずつ深く展開して行き、一瞬も見逃すことができない緊張感を発している。

ある場面では、家族が女性まで次々と徴兵されて行く。とうとう柴犬シェリーが供出されたときには、豆柴と暮らしている私は我慢できず声を出しそうになった。

戦争くらい人間を、動物も自然も、すべてを痛めつけることはないと皆が知っているはずだ。それを誰もが言い続けて欲しいし、歌い続けてほしいし、書き続けてほしい。椿組には上演し続けてほしい。

しかし今の日本。

あの時あんなひどいことがあったのだから、もう日本は戦争など絶対にしないだろうと勝手に安心していても良いのだろうか。どこか絶対と言い切れないような空気が上空に近寄ってないのだろうか。その空気はだんだんと生活圏に侵入してきて、いつの間にか私たちを包んでしまわないだろうか。

野坂昭如の「火垂るの墓」をいつも思い出す。
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武蔵野政治塾コラム『統一教会の入り口に。』

                               武蔵野政治塾 事務局長

                                      橘 民義

1969年の春。
岡山から上京してきた私は同じクラスのたった一人の友達M君と毎日のように学生運動の集会を近くで見ていた。
彼はいつも私を誘って
は論議をふっかけてきたが、その続きが話したいこともあって、夜はしばしば大学の近くで飲んだ。
M君は静岡県の出身で、仕送りを一晩で飲んでしまうほどの酒好きだった。そして酒に飲まれる自分が許せず、いつも何かの出口を探しているようだった。
少しばかりすると、キャンパスはロックアウトされ、学生たちは去って行き、夏休みを迎えた。そして授業が再開した2学期にまたM君に会った。
私は一瞬にして彼の顔が別の人のように変わったのに気がついた。
M君は私にある場所に一緒に来てほしいと懸命誘った。
奇妙な話だとはわかっていたが私の好奇心がじっとしてることを許さなかった。
行った先は早稲田大学の近くのある教会。早足で歩く途中、原理研究会に入って欲しいと言われた。原理研が何かうっすらと知ってたが足は止まらなかった。
中に入ると、全てが用意されていて、すぐ信者になるように儀式のようなものが始まった。
もしあの時、好奇心に任されたままその時間を過ごしてたら、私は逃げ切ることができたのかだろうか。
それは今でも不明だ。とにかくその異常な雰囲気を後にして、まるで逃げ帰るようにして行きつけの喫茶店のドアを開けた。学生たちのたわいもない声と強いコーヒーの匂いが安堵を与えてくれた。
M君とはそれ以後会ってない。探しようもないが、今回の統一協会の問題が大騒ぎになったこととは関係なくあの日のことはしばしば思い出す。
マインドコントロールから一人でも早く抜け出して欲しい。もしM君がまだ協会にいるなら一日も早く。>>

武蔵野政治塾コラム『野党の連立と日本維新の会』

                               武蔵野政治塾 事務局長

                                      橘 民義

2022年の参議院選挙では、野党第一党の議席数を確保した立憲民主党だが、比例区における約677万票は日本維新の会の約785万票に、負けてしまった。
維新の会とはいったい「何もの」なのか。
9月には立憲民主党の安住国会対策委員長と維新の会の遠藤委員長はこの秋の臨時国会において共闘していく覚書を交わした。
不合理かつ国民の反対が明確だった安倍元総理の国葬を無理やり押し通した岸田内閣に、また統一教会に汚染されたまま何十年も続けてきた自民党の政治に対して、二つの党が強く迫るという言う目的なのだろうが、果たして国民はどう見るのだろうか。「武蔵野政治塾」では10月10日「どうしても野党を立て直したい!」副題「維新を知り尽くした人たちに聞く」というタイトルで第一回目のセッションを開く。
講師は松本創(ノンフィクションライター)、大石あきこ、(衆議院議員)、米山隆一(衆議院議員)菅直人(衆議院議員)、コーディネーターは松下玲子(武蔵野市長)。>>