本セッションは大盛況の元、終了いたしました。
セッションの模様は下記より視聴可能です。是非ご視聴ください。
今夏NHKでドラマ化もされた小説「やさしい猫」はシングルマザーの保育士が震災ボランティアで出会ったスリランカ人男性と運命的な再会をし、次第に惹かれ合い、やがて彼女の娘と3人で家族のように暮らし始めるという設定ですが、在留資格が大きな障害になり、3人は生きようとする権利をどんどん失って行きます。やっと結婚出来てスリランカ人男性が配偶者ビザの申請に行く途中、待ち伏せしていた警官にオーバーステイで捕まり、自由が利かない身になってしまう理不尽。在留資格とは?仮放免とは?もし強制送還になったら彼らはどうなるのか?
入管の冷酷な壁に立ち向い生きようとする術は?またそれを支える人たちの熱い思いは、、、
2021年に名古屋入管で非人間的な扱いの中で亡くなったスリランカ人女性ウィシュマ・サンダマリさんの事件は多くの人の知る事となりましたが、その入管の局長と13人の職員は告訴・告発されていましたが、9月29日名古屋地検は容疑なしと再び不起訴としました。
日本の入管行政の不条理は人の自由と生きる権利を奪って行きながらもその姿勢も変わらず反省も見受けられません。
今回の武蔵野政治塾では、作家中島京子さんに小説「やさしい猫」とその背景にある入管の実情を話していただきながら多くの方と一緒にこの問題を考え、語り合っていただきます。
<中島京子>
直木賞受賞作家
東京都生れ。東京女子大学文理学部史学科卒。女性誌編集者を経て渡米。
帰国後の2003年、田山花袋の『蒲団』を題材にした『FUTON』で小説家デビュー。
2010年『小さいおうち』で直木賞、2014年『妻が椎茸だったころ』で泉鏡花文学賞を受賞。
2014年に『小さいおうち』が山田洋次監督により映画化。
2015年『かたづの!』で河合隼雄物語賞、歴史時代作家クラブ作品賞、柴田錬三郎賞、同年『長いお別れ』で中央公論文芸賞、
2016年日本医療小説大賞を受賞。2019年に中野量太監督により映画化。
2020年『夢見る帝国図書館』で第30回紫式部文学賞を受賞。
2022年『ムーンライト・イン』『やさしい猫』で第72回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞。
2022年『やさしい猫』で第56回吉川英治文学賞を受賞。
2023年『やさしい猫』がNHKにてドラマ化。
他に『平成大家族』『眺望絶佳』『彼女に関する十二章』『ゴースト』『樽とタタン』『キッドの運命』『オリーブの実るころ』『小日向でお茶を』等著書多数。
日時:2023年12月16日(土曜日) 14:00〜16:00(13:30開場)
参加お申込み:
ご質問に関しましては下記連絡先までお申し込みください。
TEL:080-7421-8423 FAX: 03-4496-4989 Email: info@musashino.ac