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NEW!!【活動報告】第27回「日本の政治に明日をつくろう」「講師:泉房穂」質疑応答編のレポートを公開!

質疑応答

【続いて、質疑応答となりました。何人かがそれぞれ質問し、それに泉さんがまとめて答えましたが、ここでは1問1答にして記しますので、動画とは異なります。】

質問1 泉さんが当選された土壌というか、背景的なものがあったのでしょうか。

子育てなどを訴えられたのはわかってるんですが、そこがどう市民に響いて当選されたのかを教えていただきたい。ここにいる原田ケンスケさんや津村惠介さんが、次の総選挙で勝つためには、絶対に、市民のキャッチアップというか、心に響く政策訴えないといけないと思ってるんですけど、ちょっといまいちピントが外れてると思ってますので、そういった点で参考になればと思ってます。

■選挙は、誰でも立候補でき、誰もがひとり1票

まず前提として、私は選挙好きなんですよ。大好きですよ、選挙。嬉しい。選挙のことを思うだけでも感動します。何に感動するのか。
ひとつは立候補、私もできるんです。昔だったら王様の子が王様になる。それ以外は政治、できません。立候補できても、金持ちしか立候補できない。ちょっと前だったら、男性限定でしたやんか。でも、今は25歳、30歳という年齢制限は残ってるけど、誰だって出ようと思ったら出れる。
こんなアクの強いキャラの濃い私が立候補しようとした時に、誰も羽交い締めで止めない。出れちゃう。もう、すごく嬉しい。
つまり、誰だって直接的な政治参加で、自らが政治家としてやれる道はあるんです。それは自分もそうだし、隣りの人もそうだし、近くの人もそうです。誰かを担ぐこともできるんです。諦めずに探すこともできる。
ひとつ目は、誰だって立候補していいんだよ、というのが嬉しい。
2つ目はひとり1票です。命に等しい1票を全員同じように使える。これ感動しますよ。どんな大金持ちも1票だけ。お金はたいしてなくても1票。どんな有力者・有名人も、しょせん1票。名前が知られてなかったって1票。どっちが多いね。大金持ちや有名人より、コツコツ働いている庶民のが圧倒的に多いやない。だったら、そっち向いたら勝つに決まっとるじゃないか。
だから私は信じた。立候補できる。

■仲間を信じれば、勝てる

そしてまさに自分と同じように苦労をともにしている仲間を信じれば、ちゃんと投票してくれて勝てる。これが選挙戦略や。
どっち向いて政治すんねん。金持ちや有力者なん?ちゃう。そっちへ媚び売るんでない。コツコツ生きている人たちの気持ち、共感を得るねん。そういった選挙をすれば、必ず私は勝てると信じた。
13年前の選挙。69票差です。これ大事なポイントだから言いますね。私は市民を信じて生きてきた今もそうや。ただ甘くはない。なぜか。投票率です。私の最初の明石市長選挙、街に出たら、ぼろ勝ちやった。手を振る人や、「頑張れ」の声ばっかりやった。
イメージで言うたら、100人おったら70人が手を振ってくれる応援団。30人がいわゆる古い既得権益というか、組織票的な方々、つまり相手候補に投票する方々。
街に出たら70人対30人ぐらいの圧勝の空気だったけど、実際、投票結果は69票差の僅差。なんでそうなるか。理由は簡単。投票率です。
30人しかいないけど、組織票の方々は9割は投票に行く。30かける9割0.9は27票になる。
かたや70人が手を振ってくれても、明石の場合は投票率は4割なので、70人が「頑張ってよ」って言うけど、たいていそういう人は、終わった後に「選挙、いつ?」と言う。もう終わってるから。手を振ってくれた人は、何割が投票したか。4割や。70かける0.4は28。まさに70対30は投票率のトリックによって、結果は28対27になる。僅差や。
これが私の最初の選挙。
だから、多くの政治家はそんな投票率の低いような無党派層とか中間層とか庶民じゃなくて、堅い組織票にばかり目が行く。
でも発想が違う。7割超えたらええね。7割以上の庶民の気持ちをつかめば、投票行ってくれたら勝てる。投票率がもっとはね上がったら、もっと差が開く。100人中70人の方を向いたら、まさにそっちの共感を得る。
選挙をやれば勝ちきれると、私は信じた。その選挙をやった。私の辞めた後に擁立した候補はダブルスコアで勝った。

■支持者が7割いれば、僅差だが勝てる、8割ならダブルスコアで勝てる

数字で言います。
私の1回目の選挙は、100人のうち70対30。30掛ける0.9の27、70かける0.4の28の、28対27の僅差で投票通った。
私が出なかった去年の明石市長選挙は、70対30が10変わっただけや。30の組織票のうち10がこちらの方に来たので、70に10のって80なった。簡単に言うたら80対20になった。
20の組織票は相も変わらず、9割投票行くから20かける0.9は18。18票。
かたや80に増えたところは、投票率は上がってくるから40じゃなくて45になった。80かける45%は36票。まさにダブルスコア。
80かける0.45の36対、20かける0.9の18。36対18。きれいにダブルスコア。それが去年の明石市長選挙
ポイントは2つ。普通に勝つんじゃない。引き離して勝った。投票率としてはしんどくても、支持者が7割超えたら僅差で勝てる。8割超えたらダブルスコアで勝てる。そういう話。その70と80信じるんや。それが私の選挙戦略です。
偶然ではありません。ある意味、それを考えてやってきたということであります。ちょっと偉そうですけど、ご参考に。

質問2 反対派が多かった市議会を、どうやって応援団に変えたのか

12年間で、議会がどう味方になったかとのご質問ですが、ごめんなさい。ほとんど味方になってくれませんでした。ただ、市民が味方だった。
こういう現象があります。予算案はほぼ全会一致で通っている。自民党の端っこの人から、共産党まで、明石市の予算案はほぼ全会一致で通り続けている。つまり、市民のための予算だから切られへん。
その代わり、1年後の決算の承認が、2年続けて不承認。意味わからん。予算に賛成して、なんで決算は不承認なんと思うんだけど。
予算を切ると市民生活に影響が及ぶから、市議会としても市民のための大義を掲げて、予算は無傷で全会一致で通り続けてきた。
そして条例案も、さっき言うた優生保護の条例は苦労しましたけど、ほとんどの条例が全会一致で通ってきている。

■市民に必要な条例・予算は、議会も通す

ポイントは、市民に必要な条例、市民に必要な予算であれば、別に私に対する個人的感情はさておき、議会としても市民を敵にはまわせられない。
つまり、明石は市民が強かったので、市会議員も個々の市会議員も、自分の次の選挙とか市民を意識せざるを得ない状況で、まさに私の市長の12年間は、持ちこたえてきた状況になります。
だいたい、私は議会を気にしませんでした。気にしないから嫌われた。私は議会と別に調整もしません。すりあわせもしない。事前調整も何もしない。市民に語りかけるだけです。
市民に対して記者会見をし、市民のもとに行き、「こういう町を作ります。こういった政策をします」と堂々と言う。
毎回、議員が「わしら聞いてない」と言う。それは嘘で、説明してるけど、理解が足らんだけや。説明してるのに意味が分かっていないから分かっていないだけで、「わしらの了解ないやないか」と言うけど、予算案に了解はいりませんがな。「案やねんから、文句あったら蹴ってみろ、蹴れるもんなら蹴ってみろ」ってやってきたから、嫌われたんでしょう。
けど、既得権益の集まりの議会と調整したら、市民のための政治にならん。そんなもん、本気で市民のための政策を出して蹴れるものなら蹴ってみろって言って、誰もよう蹴らん。そういう話や。態度でかいけど、ほんまに大事なポイントです。
事前調整をしてしまうと、歪んでしまったり、メンツとか「ちょっと待て、1年後にやろう」となる。けど、みんないま苦しんでる。1年間苦しめっちゅうんか。そういう話だから、すぐやる。さっきも言うたコロナ禍での奨学金にしたって、給付金にしたって、テナント入れるにしたって、全部全会一致というのが特徴です。

質問 3 財政再建をしていかないと日本は沈没します。なぜ、日本は、財政再建できずに赤字が増えるのか。どこに原因があるのか。

財政再建の問題ですが、明石市は、さっき言いました子ども予算を、125億から297億まで172億円増やしました。
そして、有名な明石市の5つの無料化。「医療費、保育料、給食費、そしてオムツ代、遊び場」の5つの無料化をしましたが、これにかかったお金は、たかだか34億円だけです。
明石市が増やした172億円のうちの5分の1程度の金で、5つの無料化くらい簡単にできている。たいした金額、いらない。
34億円というお金を比率で言うと、明石市の1年間で動くお金は2000億円なので、2000億円のうちの34億円は1.7%。
1.7%なんて、動かせるに決まっとる。1.7%というと、たとえばご家庭に置き換えると、お子さんのおられる共働きの家庭を想像して、1年間で2人合わせて合算して年間600万稼いでる家にしましょうか。1年間600万は算出しやすい。1か月あたり50万円。その50万円の1.7%というのは8500円。子どもの習いごとの月謝と一緒です。

■家計も自治体もやりくりしている、していないのは国だけ

私はずっと市職員に「イメージしよう」と言ってきた。「ええか、子ども予算の34億なんていうのは、月謝8500円と一緒やで。できんわけがない」
晩飯食った時に子どもが、「お母ちゃん、お父ちゃん、ピアノ習いたい」とか、「サッカー教室行きたい」「僕、勉強したいから塾行かして」と言ってるとき、「やめとけ」と言う親おるか。
親は、たいてい子どもに聞く。「ほんまにがんばるか。続けるか。しっかりやるか」と聞く。
「ぼく、がんばる」「わたし、がんばる」と言うたら、「わかった、8500円、ちょっとしんどいけど出すわ」と言う、思いますよ。
そして子どもを寝かしたあとに、夫婦で喧嘩するねん。「ちょっとあんた、スナック行きすぎや。週2回に減らしや」「いや、ちょっと付き合いあるから。ボトルキープ、安いのに変えるわ」「あかん。それだけじゃ明日からビールアカンで。発泡酒や」「わかった、わかった。けど、そういうお前、ちょっと服買いすぎやで。もう十分おしゃれやと分かったから、ちょっと今年は服いらんのちゃうかな」
なんて言って、子どものためのお金を出すことを決めて、残ったお金でやりくりするに決まっとるやないか。
そんなん、どこの家庭もやっている。明石市やって一緒や。国債も発行できんから、金なんて増やされへん。やりくりや。家庭も明石市を含む自治体も、どこだってやりくりしてる。やってないの国だけや。これまでやってきたことを漫然と続けて、見直しもせず、これまでやってきた。
どこにも嫌われず、誰にも、どこにも嫌われないような政治は、ちゃう。時代が変わった以上、どこかに対して説得するなりして、これまで使ってきたお金を減らすとかシフトせんかったら、金ができるか。それに対して気を使って、これまで使った業界団体のお金を温存してやろうとするから、国民負担や。
今の日本の政治は政治が機能してないから、国民の負担ばっかり増えてくる。政治がちゃんとやっとったら、国民負担じゃなくて、国民の負担を減らすようにするね。それが政治や。
私はほんまにそう思う。

■國民がお金を使えるようにすれば、経済がまわり、財政再建できる

そういう意味で、財政再建とおっしゃいましたけど、お金なんか余っとる。何度も言う。日本はすでに5割近い負担率。イギリスなんか消費税が20%、日本は10%。でも日本はいろんな保険があるから、合算したらイギリスよりも負担が重い。
イギリスは消費税20%だけど、食べ物の食料品は0や。そんな国にいっぱいある。日本なんか、食べ物かてスーパーで8%も払わせる異常な国や。最低限の生活するところから税金取るな。税金は払えるもんから取れ。税金取られてあっぷあっぷしてる国民がいるんだから。
食料品とか生活必需品なんか、イギリスやアイルランドもどこもやっておる0にしたらよろしい。そんなもん大した金額やないねんから。
まさにそれが政治だと私は思う。
ポイントは、庶民・国民がお金を使えるようにすると経済がまわり始める。今の最大のポイントは、庶民・国民の手元からカネが減っていってる。何度も言う。給料上がらんのに税金上がり、保険料上がり、消費税も上がり、物価も上がったら、使う金ない。使う金がないから、子どもを2人、3人産むの、諦める。使う金がないから、結婚、プロポーズをちゅうちょする。だから、少子化が進む。使う金がないから、経済回らないんで商店街儲からん。悪循環。
この悪循環を好循環に変えるのし簡単なことや。税金に関しては、今言ったように、せめてスーパーマーケットで買い物する時に、消費税気にせんで買い物できるようにする。そういう国、いっぱいある。日本もそれに倣うだけや。
保険料に子育て支援金ってアホちゃうか。子育て支援で、子育て層に保険料を上乗せしたら、首絞めたと一緒じゃないか。逆や。どっち向いとんねん。
明石がやったような、教育の無償化、医療費の無償化なんか、簡単にできることや。そういったことをやると、お金に余裕ができる。お金の余裕ができると買い物ができる。子どものいる家庭は子どもに金使える。
いろんな形で動き出す。その結果、経済がまわる。経済まわったら経済成長始まる。簡単なことじゃないか。

■30年間、経済成長していないのは、国が間違いを続けたから

30年間も経済成長していないなんて、国が無策やない。間違いを続けてきたからよ。そんな国ない。この前、テレビ局のロケで、北海道のニセコに行ってきた。コンセプトはこうやった。「北海道のニセコはスキー場で、今人気でラーメン1杯2000円の町になってる。でも、そこで働いた場合でも時給2000円。」
それを取材してくれって言われて行ってきたけど、誰に聞いても、海外の方に聞いたって、みんな言うのは「ラーメン2000円安い」。日本にいるとラーメン2000円は高いと思ってしまうけれど、異常な状況になってる。
30年前と比べて、日本以外は全部2倍、3倍に跳ね上がっている。
最低賃金、日本はいまだ1 000円やけど、かつて20年前500円だった韓国がもう1 000円を超えた。ヨーロッパはたいてい2000円。アメリカ2000数百円。スイスは最低賃金時給4000円。日本以外、時給2000円当たり前。1時間働いて、最低でも2000円もらえたら、2000円のラーメンを買える。
日本はなんぼ働いたって1000円のままで張り付いている。それが異常なんや。
ちゃんと経済がまわるように、国民の手元に金を残す政策をすれば経済まわり始める。
明石、元気や。ある意味、日本の中で明石ほど元気なところがないぐらい。ほんま自慢してもいいぐらいや。商店街ボロ儲けや。過去最高利益やで。コロナの時だって、JR明石駅のショッピングモールだけ黒字やで。コロナでも黒字続けている。何でか。明石市民がお金を使えるからよ。
ちなみに明石市では、国から来た地方創生交付金とか、コロナ交付金とか、最後の物価高対策で、何をしてきたか。明石以外は何をするか。業界対策で、それを業界の企業に対して補助金、出す。明石はそんなしたことない。ことごとく市民に使った全額や。最後10億円、国から来たから、10億円を人口30万で割って、ひとり3000円の地域商品券に置き換えて、国のお金をことごとく市民に戻した。
その地域商品券は明石市内の商店街とか、いろいろなところで使えるようにした。明石市内で商売する方々のところに落ちるようにした。国のお金が業界に流れるのではなく、市民に流れる。市民に流れて、市民を通して商店街儲かる。そうした。
その時、タクシー会社の社長が怒って来た。「兵庫県で明石以外は、国の金をタクシー会社にくれるのに、なぜ明石だけがタクシー会社の応援しないのか」と言われた。私はブチ切れて逆に反論した。
「何を言うか。一時、来た金を渡したって、一瞬で終わりじゃないか。私はタクシー会社のためにやるんじゃない。その商品券はタクシーでも使えるようしてますや。人口30万の明石市民を全員、あなたのタクシー会社のタクシーの顧客にしようという政策と、どっちが長く続くねん。一瞬の現ナマよりも、市民がタクシーに乗る癖つけてもろたほうが、タクシー会社に入るでしょう。そこで、サービス向上したらよろしい」
そう言うて、実際そうやった。
そういう形で私のやった政策は簡単です。市民が金を使えるようにする。そうしたら明石の経済がまわり始めて、商店街は儲かって、人気が高まって、建設ラッシュになって、税収が増えて、その金で高齢者の無料化もできてる。
簡単な話、それを国ですればいい。

質問4 次の衆議院選挙では、野党には団結して、このチャンスを活かしてほしい

ホンマに私、支持政党ないんで、誤解なきように。もちろん、かつて、2003年から2005年の2年間は民主党に属していましたし、お伝えしているように、石井紘基さん江田五月さんとかが私の恩師ですから、そういった流れは当然ありますけど、正直言うと、現時点で特にこの政党を応援したいとか、特にこの政党をやっつけたいというのはありません。
ただ言えるのは、政治の目的というものは、権交代ではなくて、政治の目的は国民の笑顔・安心だと私は思う。そこまでたどり着かなあかんだろう。上っ面の永田町の政権交代の議論じゃなくて、苦しい国民を救う、国民に安心を届ける。そこまでするのが政治だと、私は本気でそう思ってる。

■政権交代は目的ではない

政権交代なんかスタートに過ぎない。そんなの序の口や。政権交代をした後にどういった政策展開をして、国民に笑顔を届けるか、国民に安心を届けるか。その結果、国民がお金が使えるようになって、経済成長が軌道に戻り、給料が上がる国に戻していくのか。
給料上がっていないのは世界で日本ぐらい。こんな異常な国、世界にありませんよ。こんな異常な国なのに、官僚も開き直ったような弁解をし、それをマスコミが垂れ流し、あたかもしょうがないかのように、みんな誤解している。
誤解ですから、日本以外はちゃんと給料上がっていますから。日本くらいです。何度も言います。30年間、日本の政治は無策だったんじゃないんです。国民をいじめ続けてきたんです。
この30年間で、日本は消費税を上げて、上げて上げて、介護保険を作り、介護保険料は2倍3倍跳ね上がり、あれもこれも、どれもこれも上げていった。
給料は上がっていないのに、そんな上げたら、首絞めて、締めて、締めて、もうやめてくれ。まだ、さらに増税しようとする。さらに支援金だ。いいかげんにせいよ。こんな政治を続けていたら、もう首が締まって、苦しいじゃないか。というのが、素朴な庶民感覚だと私は思う。
そこに可能性がある。そういった気持ちの方が多いから、前向きな話をする。
大きな国の政治については、これから議論のところであるけども、地方自治体では続々入れ替えていってる。まさに庶民、市民の方を向いた政策転換を訴えたら、私が応援した、明石の次の市長もダブルスコアで勝っている。三田市いうところも、全政党が応援した現職を振り切って勝った。埼玉県の所沢市では、現職に対して圧勝している。まさに政治は変わり始めている。
有権者はちゃんと分かっている。どっちが自分たちのために頑張ろうとしている政治かということを見ている。
それを国政においては、政策をあげて、それを見せれば、私は一気に状況は変わると信じているので、政権交代なんか遠くないと思っているひとりであります。

質問 5 選挙に出たい若い人は何をしたらいいか

今日のご講演の中で、「今まさに変わる時、今が変えるとき」という言葉がいちばん印象に残っております。
私自身は将来的には市長になりたいと思っているんですけれども、結局それは何か。私自身のエゴといいますか、わがままなのかなと思っていて、市民の皆さんにとってはまったく関係のないこと、実力があって、その市を良くしてくれるから選んでくださる。そう思っています。
若いけれども、どのような準備をしたらいいでしょう。泉さんのYOUTUBEでは、マックス・ウェーバーの「情熱」「責任感」「判断力」という3つの言葉がありましたけれども、特にその判断力を磨いていくにあたって、どういったことを泉さんがこれまで意識されていたのか。若い人に、こういう準備をしたらいいとか、そういったところをお聞きしたいと思います。

■暮らしている人の困難とか、課題をどう解決するのかを意識すること

市長になるのは何のためだ。自分のためはない。市民のため、町のためや。そう思えないなら出るな、と言いたい。
私は埼玉の所沢市長選挙を応援した時に小野塚が通った。そのとき、小野塚が「もし私が通ったら」と言うんで激怒した。「もしじゃないねん。立候補して、通って、町を作り変えなあかんから、タラレバじゃないって。ちゃんと勝って、町を変えるのが目的やろ。参加することに意義があるんとちゃう。立候補するなら通って、市民に対して、ちゃんと安心を届けるまでやれ」ほんまにそう言った。
今も。その通り、言いたいな。「市長になりたい」なんて言って、市長になって自分の町をどう変えるのか。そこで暮らしている人の困難とか、課題というものをどう解決するのかと、それを意識すると、恐らく、逆にそれが当選に近づくと私は思います。

質問6 若者を選挙に立ち上がらせるためにはどうしたらいいか

来年、町議選に立候補するんですけど、僕のような若者、金なし地盤なし、ろくでなしじゃないんすけど、そういう若者が他にはいっぱいいると思うんです。そういう若者をたたき起こしたいんですけど、みんなを立ち上がらすために、どうやったらいいのかなと日々考えてるんです。それを教えていただきたいのと、ちょっとこの思い、家族じゃないですけど、嫁さんにちょっとまだ伝えていないので、どう伝えれば一番スムーズなのかなと。

■家族以外に5人の味方がいれば、選挙はできる

まず立候補しようと思ってること、自体に敬意を表します。立候補しないと始まりませんから。ただ、その前提として、私からのアドバイスは、家族以外の5人の味方を作れれば通ると思います。家族以外の5人、友人でもいいし、恩師でもいいから、5人の目を見て話をして、本気で応援してくれる5人が作れたら、選挙はできると思います。家族だけでは足らん。
金に関しては、ないよりあった方がいいねんけど、金がなくても、口があれば大丈夫。マイク1本で選挙が通ります。
ちなみに、去年の明石の市議会選挙、5人当選しましたけど、そのうち通った一人は30歳の男性で、彼が使ったお金は選挙期間全部通して事前入れて50万円です。5万円では通らんけど、50万で市会議員には通れます。実際、通ってますから。他の市会議員も100万200万ぐらいはかけてますけど、それ以上かかってない。びっくりするようなお金なくても、通った後は議員の収入もありますから、しっかりやれば、やっていけます。
まず5人の味方を作る。その前に、まず奥さんに話してください。

質問7 金融政策の転換で、変わりますか

分かりやすく言えば、「モリ・カケ・桜」など、安倍政権は、実は汚い日本を作り、金融政策、経済をぐちゃぐちゃにした。
それを、日銀は、金融政策を少し元に戻すようです。これで、何か変わりますかね。
私はものすごく期待しているんですよ。日本が元気になるとはおかしいですけど、普通の国にならないかなと。それと何もかも上がってますけれども、下がったものもあります。法人税と裕福な人の税率が下がっています。

■金融政策の転換を、前向きに捉えたい

時代の変わり目ですから、叩くだけでは意味なくて、期待もしたいと思います。
ただ、ポイントはどっち向いて政治するのか。お金をどこに使うのか。政治ですから、やっぱり今の政治が国民の方を向いているかというと、疑問なしではない。そうではなくて、企業献金くれる一部企業とかを向いてる気がしますし、実際のお金の使われ方も、さっきもおっしゃったように、大企業の法人税の減税、もちろん状況によっては法人税の減税と庶民の減税をテレコでやる順番にやることは十分アリです。
でも、日本はこれまであまりにも片方だけやってきたので、そこのバランスを失していたら、私からすると、国民負担増の政治を、いったん止めて、国民負担減、国民を救う国民の生活を支える政治に転換が必要と思っていて、その前提としての金融政策とかも関係しますけど、今の金融政策の転換だけではまだちょっとどうなるか見えないかなと。
もちろん、今は大きな変わり目です。冒頭の挨拶もありましたけど、35年前のまさにリクルート事件があって、その後に細川政権の8党派連合ができて、一瞬変わるかなと思った時があったのと同じように、今は多くの政治不信が根っこにありながら、今の政権が自浄能力も発揮できず、方針転換もできないで止まってるわけですから、ある意味、逆に言えば可能性は高まっている。
金融政策も行き詰まってしまった状況での今ですから、ある意味、遅まきながらだと思いますけれども、転換なされようとしてますから、可能性はあると思っています。
そういう意味では受け止めで言うと、否定ではなくて、それを前向きに捉えたいと思います。
ありがとうございます。

質問8 道州制をどう考えているのか

泉さんの弟さんへの行政の冷たさ、これは非常に胸が痛みました。
実は私も同じような行政の冷たさを感じたことがありまして、10数年前、赤磐市で、ある小学生の女の子が家が貧乏だから、生理用品を買ってもらえないんで、保健室へ行ったら、結局いろいろあったようですけども、行政はもう何もせずに、NPOの方が生理用品を学校に寄付することでかたがついたんです。これは、大きく言うと中央集権体制の冷たさだと。要するに、上が言ったことを下がただやるだけで、お役所仕事が生まれている。
私はこれを解決するには、自民党を倒しただけでは駄目だと思います。中央集権体制はやっぱり変えていかないと。要するに道州制を導入しないと、もっと地方が本当に自主権や知識を持ってやらないと駄目だと思うので、その道州制に関するお考えをお聞きしたい。

■全国一律である必要はない

生理用品ですが、明石市は小学校・中学校高校の女子トイレにトイレットペーパーと一緒に、無償で生理用ナプキンを置いています。これは職員の提案です。ニュージーランド、アイルランドの真似しました。
どうしてそうなったかというと、保健室に急に生理用品がいるようになって、取りにくる子がいると情報があったので、私は保健室の先生方に集まっていただいて、聞きました。そうしたら、保健の先生方がことごとく「そういう子が、結構います」と言う。でも、保健室に「ください」と言いにくるのに躊躇する子もいる。「だから、保健室に取りに来たら無償で渡すんだけど、それでは不十分です」
「どうしたらいいですか」と言ったら、「トイレに置きはったらいい」と言ったので、じゃあと調べたら、海外ではニュージーランドもアイルランドもやってる。だったら明石もやろうという形で、明石市、今も予算を組んで、生理用品を明石の学校の女子トイレにはすべからく置いています。黙って持って帰るなら持って帰ってよろしい。それぐらいの金は、使ったらいいという形でやっています。
それは私の発案じゃありません。ある声が上がってきて、職員が中心になって検討した。
私も聞きましたけども、「じゃあやろう」と全国初であろうがなかろうが関係ないと、必要な子どもがいれば、その金は市が持つという形で今もやっています。
で言いたいのは、道州制を言われましたから、その話は長くなるので短く言いますけど、私は明石市長として、こう言いました。「明石のことは明石で決めさせてくれ、明石のことを分からない、遠くにいる国が決めるな」と。
全国一律である必要はないじゃないかという立場です。明石市内全域、たかだか人口30万ではありますけれども、小学校区が28ある。高齢化のいっている地域もあれば、若い地域もある。商売人の多い地域もあれば農村部もある。それを一律なのがおかしいから、私がやったのは、1年目から各小学校区ごとに金を落とします。それを地域の方々で集まって議論して、そこで決めてくださいと、500万、1000万のお金を地域に落とし始めた。最初の時は、みんな私に対して、市長あれせいこれせいと言ってきたけど、「それを決めてください。
自分の地域で、何が優先するかを議論して、それを自己決定権で地域で決めたら、私は文句言いませんから、500万・1000万を渡します」
地域の事務局になってる職員は、それまで天下りの職員だったけど、「天下りでよかったら天下りを出しますけど、地域の方がいいんだったら、天下りの使ってるカネを地域に使ってもらうよう置き換えます」と言ったら、ことごとく、天下りいらんから自分たちでするといって、そのお金を使い始めた。
私が言っているポイントは、現場に近い者が現場を決めた方がいい。明石のことを国が決めれば、理不尽なように、明石のある地域のことを明石市長が決めるのも外れることが多い。
繰り返し言います。ポイントは生活現場に近い者が自ら声を上げて、自ら決める。
ただ自ら決めることは責任を伴いますから、ある意味、権限と責任と財源をセットにするのがポイントなのです。その一つが道州制の議論だと思います。

質問9 国債発行を増やさなくても、やりくりで経済は良くなるのか

これから自民党を倒すだけじゃ私は駄目だと。その視点が重要だということでありがとうございます。今日は心がふるえるようなお話をありがとうございました。
政府は、自治体と違って国債を発行できるのに、高橋是清や田中角栄のように、国債を発行して経済を良くしようという動きをされていないように見えるんですけど、それがなぜかがわからないです。
それと、仮に国債発行を増やさなくても、明石市のようにやりくりをちゃんとすれば、日本の経済を良くしていくことってできるんでしょうか。

■明石市長が明石市を良くするより、総理大臣が国を良くするほうが簡単

ご質問に関しては、まず家計とか自治体は国債発行できませんから、やりくりせざるを得ないわけです。
給料は上がらなくても、子どもが習いごとをしたいと言えば金を使いますし、親の介護で費用がかかっても出すものです。グチを言わずに、必要なところにお金を使うというのは、世の中みんなやってることで、それを国もやればいいってのがまずベースです。
ただ、国は国債発行もあるし、いろんな政策を総合的にやれるから、私から言うたら、明石市長で明石市を良くするよりも、総理大臣で国を良くする方が簡単だと思います。
本当は総理大臣というのは権限があるので、やる気になれば一気にいろいろな展開が可能だと私は思います。
私としては市長終わって今1年弱。その処方箋というか、そのシナリオを書きたいなと思って、私自身も今勉強中なので、今日の時点で「すごい」というような意見を言える立場ではありませんけど、ポイントとしては私が思うのは、庶民・国民がお金を使えるようになって、将来不安が解消されて大丈夫と思えるようなメッセージを、政治が発することがポイントだろうとは思ってる立場です。

■泉房穂の著書紹介

そろそろ終わりなので、若干だけ宣伝させてください。
市長終わってから言いたいことがたまってきたので、続々と本を出版しています。
5年ほど前に出した本が『子どものまちのつくり方 明石市の挑戦』(明石書店)と『子どもが増えた! 明石市 人口増・税収増の自治体経営』(光文社新書)です。
市長を辞めることを決めた後に出した3冊目が『社会の変え方 日本の政治をあきらめていたすべての人へ』(ライツ社)で、去年出版しました。おかげさまで先月、昨年度のビジネス書グランプリ政治経済部門賞に輝きました。お勧めの本です。
数多く本を出していますけど、まだの方は『社会の変え方』を強くオススメしたいと思います。同じ時に、ひろゆきさんとの少子化に関する『少子化対策したら人も街も幸せになったって本当ですか?』(KADOKAWA)も出しました。
そして、市長を辞めた翌日に出したのが、『政治はケンカだ! 明石市長の12年』(講談社)です。これも重版を重ねて6回目の重版に入りまして、読んでいただいておりますけど、タイトルは不本意です。私がつけたタイトルは「政治は結果だ」でした。講談社が勝手に「『結果』では売れません」と言うて、勝手に「結果」の「つ」を「ん」に変えてしまって、「政治はケンカ」になったんですが、そのおかげか、読まれている本です。
あとは評伝として、この本、インタビューをした方が書いていただいたけど、これもタイトル不本意で取材を受けて本の出版決まった。直後に連絡が途絶えておかしいなと思ったら、いきなり本屋に本が並んでて、タイトルは『暴言市長奮戦記』(山岡淳一郎著、世界書院)。ちょっと相談しにくかったかなと思いますけども、評伝です。
そして、去年の秋に『日本が滅びる前に 明石モデルがひらく国家の未来』(集英社新書)、次に、8冊目が『「豊かな日本」は、こう作れ!』(ビジネス社)という、経済学者の京大の藤井聡さんとの共著です。藤井さんは、どちらかというと保守派の方ですけれども、私の特徴は右左、関係なく、日本を救うとか国民の生活を助けるという観点なので、保守リベラルとか右左を超えて幅広い形の方々から関心をお持ちいただいたのが特徴かと思っています。
そして、昨年の暮れの9冊目の本が『20代をどう生きたらいいのか こんなオッチャンが語ります』(さくら舎)というメッセージ本です。結論はどう生きたって大丈夫だよっていう本ですが、それを言うと買ってもらえないので、一応「どう生きたらいいのか」というタイトルです
で、今年の年明けに出したのが『10代からの政治塾 子どもも大人も学べる「日本の未来」の作り方』(KADOKAWA)。10代の子どもたちに、私も10歳で政治を志した、今10代の君、これからの私たちの世界を頼むぞ、政治は汚いものじゃない、政治は未来であり、可能性だ。君の可能性未来というものを、私たちの未来に変えてほしいという本です。
そしていよいよ来週11冊目、田原総一朗さんとの対談本『去り際の美学』(実業之日本社)が出ます。
こんなにいっぱい言うと、余計に買いたくなくなるかもしれませんね。図書館に注文をいただいたらと思います。
あと、今のところあと8冊動いています。私としては、言いたいこと伝えたいことが山ほどある。今日もそうなんですけど、私の役割は、諦めを希望に変える。できないをできる風に変えていく。これが自分の役割と思っていて、手前味噌ですけど、少なくても諦めから希望に明石は変わった。人口減少・財政赤字・駅前衰退、うつむいていた明石が、今や人口増全国1位、財政黒字駅前賑わい、そして市民が誇り取り戻して胸を張る。そういった町に10年ちょっとで変えられたんです。
政治というものは可能性です。町そのものも変えられる。次は国全体を変える番。そういう意味では今日冒頭あいさつした、まさに原田君や津村君がもっと頑張ってもらわないといけないと私もそう思っています。
今日はあんまり選挙のこと言うと、テレビ局が呼んでくれなくなるから、ちょっと遠慮がちで、選挙ネタは言っていませんけれども、こういった機会ですので心から応援しています。
頑張ってください。頑張りましょう。

質問10 災害のとき、市長として国とどう対峙するか

今いちばん不思議なのは、日本って災害がすごく多い国なのに、今、能登半島地震が復興ができてない。そういうニュースをいっぱい聞きます。
もし泉さんが珠洲とか輪島の市長さんだったら、どのように国と対峙されて、そしてどういう施策をなさっていきたいのか、それをお聞きしたいと思います。

■被災者へのダイレクトな支援を

いわゆる災害時とか、緊急時における行政対応のテーマです。
実は被災者に関するテーマ、私がかつて国会議員のときに、被災者生活再建支援法の議員立法の責任者をした時期もあります。私の思うポイントは、人を助けるのか、業者を助けるのかのポイントがあって、両方大事かもしれませんけど、私はもっと被災した人にダイレクトな支援が要るという立場です。住宅再建するときに、日本の特徴は、住宅再建のために個人に対して応援をする今300万上限ですけど、昔100万でした。今、まだしょせん300万では家の建て替えはしんどいんです。
でも、仮設住宅を作るのは好きだから、仮設住宅を作って壊すことばかりやる。すると、いわゆる、それに関係する方々からすると、お仕事もできるし、お金も動くんだけど、実際上家が残るわけではありません。
そういう意味では、日本の被災者支援特徴は被災者という個人に着目して助けるというよりも、関連の業者を活用する形にしすぎているので、私はバランスを失しているとの考えです。
観光振興も否定はしませんけれども、衣食住が優先すべきであって、観光の旅行券も助かる面はありますので、するなとは言わないけども、時期とかバランスの問題を感じる立場です。
ちなみに私が明石市長の時に、いろんな支援もやってきましたけど、明石市内で起きた大事件というのは、36世帯が焼けた大火事で、全国ニュースになりました。その時に明石市長だったので、何をしたかというと、焼け出された人に対して、住む場所がないと思ったんで、最初にいちばん近かった小学校を開放しました。
体育館では広すぎるので、保健室、学童保育の部屋に、絨毯を敷いて、部屋で寝泊まりできるように指示をして、学校を緊急的に住まいにした。そして、とりあえず現金3万渡せと指示をした。
手続きをすると、緊急貸付金という制度があって、1週間ぐらい経ったら2万・3万は支給するんだけど、その時、私は手元の現金を渡せと指示をした。なかったら、俺が立て替えると言って、その日の晩に現金2万・3万を渡しました。
だって焼け出されて金ないんだから。そしてもうひとつ、保健師とかをマンツーマンでつけて、コンビニに行って、歯ブラシやタオルを買い行けと指示した。何もない人は路頭に迷っとるから、一緒に付き添って、必要だったら代わりに買ってきたらいい。その現金自体は立て替えればよろしい。後から1週間後に書類で整えればいいだけで、役所仕事をするなと言って、それでやりました。
大変それは好評で、焼け出された方々は、とりあえずまずは寝るところがあった。で、歯ブラシも買えて歯が磨ける、タオルも手に入った。
そしてその後は、公営住宅を開放して緊急的な対応で「どうぞ」と言った。一定程度必要であるから、やろうと思うとできなくありません。国の基準には従いませんでした。国に従って市民を見捨てることはしない。国と喧嘩してでも、目の前の市民が苦しんでいたら、市が持っている公共空間を最大限活用する形をやったのが特徴だろうと思います。
ちょっと長くなりましたけど、でもまさに災害とか、そういった時こそ、政治が問われると私は思うので、必要な時に緊急なスピード感ある対応を毅然とやる。
そのかわり、やったことの責任は、政治家が責任を取る。そこがやっぱりポイントかなと思ってる立場であります。
今の政治に欠けているのは、まさに決断決断の前提で、その責任感が欠けているように思えてならないので、まさに責任感ある決断できる政治を期待したいと思っています。

【最後に主催者を代表して、武蔵野政治塾を代表して橘民義・事務局長からの挨拶です。】

皆さん、今日は本当にありがとうございました。
1年半前に武蔵野政治塾を作って、すごいピッチでこういう会をやっていますが、今日ぐらい激しくて、今日ぐらい人が集まって、今日ぐらい、多分皆さんの心が動いた回はなかったと思います。
泉さんのおかげじゃなくて、今日来られた皆さんのおかげです。これが市民の政治ですよね。
実は、ほとんどの方がご存じないと思いますけれども、私は1987年から99年まで12年間、岡山県の県議会議員さしていただきました。今日話題になっております、江田五月さんのグループから立候補して、皆さんにかわいがっていただきました。
石井紘基さんという名前も何回も出ましたけど、私の先輩秘書なんです。そういう意味では、泉さんとは兄弟でもないし、なんか変な関係なんですけど、そういうことで、本当に面白い話でしたね。
こんな激しい話や、こんなはっきり、考え方がはっきり言って1ミリもブレないっていうのがすごいですね。本当にすごいと思います。
明石の話は、私は何回もお聞きしているし、YOUTUBEも見させていただいてるし、本も読ませていただいてます。今後、泉さんはどうするのかと、どなたか質問してくれればよかったのに、しませんでしたね。今後、泉さんどうするんですか。気になりますよね。
こんな人、こんな人って失礼ですけど、こんな講演はめっちゃ面白いし、こういう話を日本中に伝えていっていただきたい。泉さんが応援したら、結構、地方選挙も勝つんで、日本中の選挙も応援していただきたい。
だけど、泉さんご自身が、明石市長としてできることに、ひとつの限界があったとはっきりおっしゃいました。そしてもうひとつ、総理になればやっぱり変わる、政治は総理が変えるんだと、市長だけじゃないと、はっきりおっしゃった。
私は、ぜひ泉さんに総理大臣になってほしいと。本当にこれはおべんちゃらでも何でもない。
今日聞いて、日本の次の総理は泉房穂だと確信しました。ぜひなってほしい。
じゃあ、そのためにどうするんですか。もちろん、衆議院議員にならなきゃ総理大臣にならないですよね。参議院でも法律上はなれるんでしょうけど、普通は衆議院議員が総理大臣になります。
で、そのためにどうするんですか。ここからは私が言うことではありません。泉さんが何とかしてくださると私は思っています。
私は主催者ですけど、皆さんと同じ席で聞かせていただいておりました。今日はもう本当に楽しくて、楽しくてしょうがない話でした。これから泉房穂さんに大きい期待をかけていくので、皆さんもご一緒に泉房穂さんを応援しようじゃないですか。
ありがとうございました。
改めて皆さん本当にありがとうございました。共に頑張りましょう。
私たちで政治を変えることができます。総理大臣は最低限とらないためです。総理を取るのは簡単です。衆議院465人の衆議院のうちの半分、過半数233をとにかく私たちの方と一緒にやる方々で占めればいい。
ありがとうございました

大きな拍手とともに会は締めくくられました。
会場入り口では著作の販売とサイン会も実施。こちらも長蛇の列。大盛り上がりでした。

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